家族の一員として猫ちゃんを迎えたら、まず用意したいのが「猫ちゃん専用の食器」ですね。
手軽に100円ショップで猫用品を買う方も多いと思いますが、猫ちゃんのことを考えた食事のためには、ちょっとしたコツを押さえた食器選びが大事です。
ここでは猫ちゃん用食器を選ぶ時のポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
猫ちゃんの食器選びのコツ
猫ちゃんにピッタリの食器を選ぶための大切なポイントをお教えします。
これらのポイントを知っていれば、あなたも自信を持って素敵な食器を選べますよ。
●猫ちゃんが食べやすい食器の形とは
猫ちゃんが快適にごはんを食べられる食器には、次のような特徴があります。
- 適切な高さがある
- 前側が少し傾いていて食べやすい
- 食べ口が広く、ヒゲや顔が触れない
これらについて、詳しく見ていきましょう。
食器の高さと傾斜はなぜ大事?
猫ちゃんは、食べ物をよく噛まずに飲み込むことが多いんです。
それで、食道が真っ直ぐになっていると、吐きやすくなってしまうんですね。
また、前の方に体を傾けて食べると、首や腰に負担がかかります。
そんな猫ちゃんのことを考えると、食器の口が地面からちょうど良い高さにあり、前側が傾いているデザインが理想的です。
市販されている人気の食器は、食べ口の高さがだいたい8cm~12cmくらいになっています。
猫ちゃんのヒゲや顔をキレイに保つために
食器を選ぶときは、食べ口が広いものを選びましょう。
成猫ちゃんの顔の幅はだいたい10~12cm程度ですから、それより広い食器が適しています。
食器が狭いと、キャットフードや水でヒゲや毛が汚れて、イヤがることがあるんですよ。
●猫ちゃんが元気に食事しても大丈夫な食器選び
猫ちゃんが食事するときの動きはそれぞれ違いますが、元気いっぱい食べる子には、食器のしっかりした安定感がとっても大事です。
手頃な価格のお店で見つける食器には、時々安定感が足りないものも。
元気に食事してもびくともしない食器を選ぶのが大切ですよ。
軽いタイプのフードボウルなら、滑り止め付きがおすすめです。
●食器の素材にも注目!
猫ちゃん用の食器は、主にこんな素材で作られています。
- ステンレス
- プラスチック(メラミン樹脂・ポリプロピレン)
- セラミック(陶器・磁器)
それぞれに特徴があるので、あなたと猫ちゃんにピッタリのものを見つけましょう。
ステンレス製は丈夫でお手入れラクラク
シルバー色がおしゃれなステンレス製の食器は、落としても壊れにくく、猫ちゃんの爪や歯にも強いんです。
お手入れが簡単で、いつも清潔に保てるので、どんな食事にも使いやすいですよ。
ただ、温度が変わりやすかったり、金属特有の匂いが気になる子もいます。
部屋の温度を適切に保てば問題ないですが、匂いは猫ちゃん次第ですね。
プラスチック製は軽くて使いやすいけど、注意も必要
軽くて扱いやすい白色や透明な食器は、ほとんどがプラスチック製です。
価格も手ごろで、猫ちゃんに優しい低刺激性が魅力ですが、細かい傷がつきやすく、ちょっとしたお手入れを怠ると汚れが目立ってしまいます。
長く使っていると摩耗が激しいので、定期的に新しいものに交換するのがおすすめです。
軽さは人間にとっては良いですが、猫ちゃんにはちょっと安定感が足りないことも。
滑り止めや固定機能がついたものを選びましょう。
セラミック製は安定感と清潔さがポイント、ただし割れやすさには注意
清潔感と低刺激性が魅力のセラミック製食器は、その重さで安定感もバッチリ。
陶器の質感が好きな猫ちゃんにはぴったりですが、割れやすいので取り扱いには気をつけてくださいね。
耐熱性があって電子レンジ対応のものも多いので、温かいごはんをあげる時にも使えます。
●お部屋に合うデザインの食器を選ぼう
実は、猫ちゃんにとって食器のデザインはあまり関係ないんですよね。
でも、一緒に暮らす飼い主さんが喜ぶことも大事。
お部屋に合う、あなたの好みのデザインの食器を選んで、素敵に飾りましょう!
もちろん、見た目だけでなく、機能性にもしっかり注目してくださいね。
猫のクセに合わせた食器選び
猫ちゃんの食事習慣に合わせた食器選びは、とっても大切なんです。
ここでは、よくある猫ちゃんのクセや食事習慣を考えた食器の選び方をご紹介しますね。
●食べこぼしを減らす工夫
うちの先住猫は、とにかく食べ物をこぼしながら食べます。
たくさんの食器には「食べこぼしを少なくするための高さや傾斜」や「食べこぼしを防ぐ特別なデザイン」が施されています。
普通の平たいお皿よりも、食べこぼししにくくなる工夫があるんですね。
うちの子の場合は、どれもダメでしたが。
●食べる速さを調整するアイデア
猫ちゃんは元々、すばやく食事をする習性があるんですが、早食いしすぎると体に悪影響が出ることも。
早食いを防ぐ機能のある食器を使うのがおすすめです。
効果は期待できますが、使いすぎると食事に対する反応が変わる子もいるので、注意しましょう。
猫ちゃんが早食いかなと思ったら、獣医師さんと相談して最適な方法を見つけてくださいね。
●カロリーコントロールには自動給餌器
ダイエットなどでカロリーを管理したい猫ちゃんもいます。
普通の食器では対応が難しい場合、「自動給餌器」が便利です。
これは、設定した時間に決められた量のごはんを自動であげる装置です。
最初は少し高いかもしれませんが、毎日の手間を考えれば長い目で見るとお得かも。
猫のための食器選びまとめ
猫ちゃんの食器は、フード選びと同じくらい重要なんです。
おすすめの食器にはそれぞれ理由があるんですよ。
食事を残したり、食器に歯が当たる音がするときは、食器が食べにくいのかもしれません。
ドライフードとウェットフードで食べ方が違うから、食器の種類を変えるのも一つの方法です。
猫ちゃん用の食器は、一つのタイプだけじゃなく、猫ちゃんのサイズや食べ方に合わせて選ぶことが大切。
最適な食器を見つけるまで、いろいろ試してみましょう。
新しい食器を使い始めたら、猫ちゃんが快適に食事できているかをよく見て、愛猫に合った食器を見つけてあげてくださいね。