調理中にうっかりビニール袋やラップを取り忘れて加熱してしまったり、熱々のフライパンにビニールが触れてしまったりすることは、意外とよくあるトラブルです。
しかし、ビニールが溶けてしまうと頑固にこびりついてしまい、どうやって取ればいいのか悩んでしまいますよね。
この記事では、家庭にある道具や材料を使って簡単にビニールを取り除く方法を解説します。
フライパンを傷つけないコツや注意点も詳しくご紹介するので、もう焦る必要はありません!
まずは原因や対処法を知って、大切なフライパンを元通りピカピカにしましょう。
ビニールが付着した際の注意点と初期対応
「しまった…ビニールがフライパンにくっついちゃった!」
こんな時、焦ってしまいがちですが、落ち着いて適切な対処をすることが大切です。
まずやってほしいこと、そしてやってはいけないことを順番に解説しますね。
やるべきこと:冷ます・焦らない!
①火を止める
ビニールが溶けた状態で加熱を続けると、さらに焦げ付いてしまいます。
すぐに火を止めましょう!
②フライパンを冷ます
熱々のフライパンに触ると危険ですし、ビニールが固まるまで待った方が取り除きやすくなります。
※フライパンが冷えたら、どの方法を使うかを後ほどご紹介しますね。
③フライパンのコーティング確認
特にテフロン加工のフライパンはデリケートです。
無理にゴシゴシ擦ると傷つくことがあるので、作業は慎重に!
やってはいけないこと:慌てて擦らない!
- すぐに金属ヘラや硬いものでガリガリ削らない
熱い状態のまま削ると、フライパンの表面を傷つける原因になります。傷がつくとコーティングが剥がれてしまうことも…。 - 水をかけて急冷しない
熱いフライパンに水をかけると、変形することがあります。特に鉄製のフライパンでは注意が必要です。
方法1:ナイフやカッターで慎重に削り取る手順
フライパンに付着したビニールが固まっている場合、ナイフやカッターを使うことで効率よく取り除くことができます。
ただし、やり方を間違えるとフライパンの表面を傷つける可能性があるので、慎重に作業を行いましょう。
準備するもの
- 小さめのナイフ(ペティナイフなど)またはカッター
- スポンジ(柔らかい面)
- キッチンペーパー
手順
①フライパンを完全に冷ます
熱い状態だと火傷の危険があります。
必ずフライパンが冷めてから作業を始めましょう。
②ナイフの刃先で少しずつ削る
ナイフやカッターの刃先を使い、フライパン表面と並行に近い角度で慎重に削ります。
一気に削ろうとせず、少しずつ丁寧にビニールを削ってください。
力を入れすぎるとフライパンに傷がつくので、優しく作業するのがコツです!
③細かいビニールの残りを拭き取る
削り取ったビニールが細かく残っている場合は、柔らかいスポンジやキッチンペーパーで拭き取りましょう。
注意点
加工が剥がれると焦げ付きやすくなってしまうので、強く削らないよう気を付けましょう。
あくまでビニール部分だけを取り除くイメージで作業してください。
方法2:金属たわしを使ってこすり落とす手順
「ナイフやカッターはちょっと怖い…」という場合、金属たわしを使う方法もおすすめです。
こちらも注意点を守れば、ビニールをしっかり落とすことができますよ!
準備するもの
- 金属たわし(ステンレス製)
- 重曹または食器用洗剤
- ぬるま湯
- 柔らかい布またはスポンジ
手順
①フライパンを軽く温める
ビニールが固すぎる場合、少しだけ温めることで柔らかくなり、こすり落としやすくなります。
※ただし、高温にしすぎないよう注意! 触れる程度のぬるさがベストです。
②金属たわしでビニールをこすり落とす
金属たわしにぬるま湯をつけ、優しくビニール部分をこすります。
円を描くように小さな範囲から少しずつこすりましょう。
落ちにくい部分には、重曹を少量振りかけると摩擦力が増して効果的です。
③すすいで確認する
途中でぬるま湯でフライパンをすすぎ、ビニールが落ちているか確認します。
残っている部分があれば、もう一度こすりましょう。
全て落ちたら、スポンジや布で優しく洗い流します。
④乾かして仕上げる
最後にフライパンをしっかり乾かして終了です!
注意点
金属たわしは表面を傷つける可能性があるため、コーティング加工のあるフライパンには使わない方が良いです。
焦ってゴシゴシこすると、フライパン自体が傷む原因になります。
優しくこすることを心がけましょう。
方法3:重曹を活用した安全な除去方法
「ナイフや金属たわしはフライパンが傷つきそうで不安…」という方には、重曹を使った方法がおすすめです。
重曹はフライパンに優しいだけでなく、焦げ付きやビニールの汚れを浮かせる力があります!
準備するもの
- 重曹(大さじ2~3)
- 水(カップ1程度)
- スポンジ(柔らかい面)
- キッチンペーパー
手順
①重曹水を作る
フライパンに水を入れ、大さじ2~3杯の重曹を加えます。
ざっと混ぜて、重曹水を作りましょう。
②重曹水を沸騰させる
フライパンを火にかけ、重曹水を沸騰させます。
沸騰したら弱火にし、そのまま5分程度加熱しましょう。
重曹が焦げ付いたビニールを柔らかく浮かせてくれます!
③ビニールを浮かせて取り除く
火を止めてフライパンを少し冷ました後、スポンジや柔らかい布でビニールの部分を優しくこすります。
無理に力を入れなくても、重曹の力でビニールが簡単に剥がれることが多いです!
④すすいで仕上げる
最後にフライパンを水ですすぎ、キッチンペーパーなどで水気を拭き取って乾かしましょう。
ポイントと注意点
強くこするとテフロン加工などが傷つく可能性があります。
スポンジの柔らかい面を使うのが安全です。
一度で完全に落ちない場合は、もう一度重曹水を作り、同じ手順を繰り返してみましょう。
方法4:再加熱してビニールを柔らかくして取り除く手順
フライパンについたビニールは、再び温めることで柔らかくなり、取り除きやすくなることがあります。
この方法は、フライパンの表面を傷つけたくない場合に効果的です。
準備するもの
- フライパン(該当のもの)
- キッチンペーパーや布
- 木製またはシリコン製のヘラ
- 軍手や耐熱手袋(安全対策のため)
手順
①フライパンを弱火で温める
ビニールが溶け始める程度まで弱火で温めます。
強火はNG! 高温になりすぎると、ビニールがさらに焦げ付いてしまいます。
②ビニールを柔らかくする
温めることでビニールが柔らかくなり、フライパンから浮いてきます。
柔らかくなったら、キッチンペーパーや布で優しく拭き取ります。
③ヘラでこそげ取る
完全に拭き取れない場合は、木製やシリコン製のヘラを使い、ビニールをこそげ取ります。
フライパンの表面を傷つけないよう、ヘラを浅い角度で使うのがポイントです。
④フライパンを洗う
ビニールが取れたら、食器用洗剤とスポンジでしっかり洗いましょう。
最後は水気を拭き取り、乾かして完了です!
注意点
高温になりすぎると、ビニールが焦げてしまい、かえって取りにくくなることがあります。
弱火で様子を見ながら温めましょう。
作業中はフライパンが熱くなるため、必ず軍手や耐熱手袋を着用してくださいね。
おわりに
フライパンにビニールが付着してしまっても、慌てず適切な方法で対処すればきれいに取り除くことができます。
ナイフやカッターで削る方法や、金属たわしでこする方法は効果的ですが、フライパンを傷つけないよう注意が必要です。
重曹を使う方法や、再加熱して柔らかくする方法は、フライパンのコーティングを守りながら安全に対処できるのでおすすめです。
また、調理前にビニール袋やラップがついていないかを確認することや、高温での加熱時には周囲の環境をチェックすることが、ビニール付着の予防につながります。