私たち人間は平均して80年以上生きますが、猫ちゃんたちの平均寿命はだいたい15年ほど。
成長のスピードが違うので、猫の時間の流れはちょっと特別なんです。
猫も私たちと同じように、成長して、大人になり、歳を取っていきます。
ですから、猫の飼い主さんは、愛猫が今どんな成長段階にいるのか、そしてどんなお世話が必要なのかを知っておくといいですね。
この記事では、猫の年齢のはかり方、年齢による特徴や体重の変化、おうちで飼われている猫と外で生活する猫の寿命の違い、さらには猫の長寿の秘訣まで、猫の年齢に関するいろんな話題をわかりやすくご紹介します。
猫の年齢って人間だと何歳?
猫の年齢を人間の年齢に換算するときは、猫の種類や生活環境によってちがいがありますが、だいたいこんな感じです。
猫の年齢 | 人間の年齢 | 成長段階 |
---|---|---|
2週間 | 半年 | 子猫(成長期) |
1ヶ月 | 1歳 | 子猫(成長期) |
2ヶ月 | 3歳 | 子猫(成長期) |
3ヶ月 | 5歳 | 子猫(成長期) |
6ヶ月 | 9歳 | 子猫(成長期) |
9ヶ月 | 13歳 | 子猫(成長期) |
1歳 | 17歳 | 成猫(成人期) |
1歳半 | 20歳 | 成猫(成人期) |
2歳 | 23歳 | 成猫(成人期) |
3歳 | 28歳 | 成猫(成人期) |
4歳 | 32歳 | 成猫(成人期) |
5歳 | 36歳 | 成猫(成人期) |
6歳 | 40歳 | 成猫(成人期) |
7歳 | 44歳 | 成猫(成人期) |
8歳 | 48歳 | 高齢猫(高齢期) |
9歳 | 52歳 | 高齢猫(高齢期) |
10歳 | 56歳 | 高齢猫(高齢期) |
11歳 | 60歳 | 高齢猫(高齢期) |
12歳 | 64歳 | 高齢猫(高齢期) |
13歳 | 68歳 | 高齢猫(高齢期) |
14歳 | 72歳 | 高齢猫(高齢期) |
15歳 | 76歳 | 高齢猫(高齢期) |
16歳 | 80歳 | 超高齢猫(超高齢期) |
17歳 | 84歳 | 超高齢猫(超高齢期) |
18歳 | 88歳 | 超高齢猫(超高齢期) |
19歳 | 92歳 | 超高齢猫(超高齢期) |
20歳 | 96歳 | 超高齢猫(超高齢期) |
猫の年を重ねるごとに、人間の年齢もきちんと増えていくように見えますが、実は3歳くらいまではちょっと不規則なんです。
たとえば、猫は生まれて1年で人間でいうと17歳くらいまで急激に成長するんですよ。
1歳から2歳になる間は、人間で6歳分、2歳から3歳になる間は5歳分の成長をします。
そして、3歳を過ぎると、毎年人間でいうと4歳ずつ年を取るようになります。
20歳を超える猫の年齢も、この計算で簡単に出せますよ。
猫の成長ってどんな感じ? 各ステージの特徴をチェック!
赤ちゃん猫時代(0歳~1歳)
この時期の子猫ちゃんは、誰かのお世話が欠かせません。
特に、生後2週間から9週間の間は「社会化の大切な時期」。
この時期にいろんな経験をさせてあげることが、のちのち人になつく、飼い主さんと仲良くやっていける猫ちゃんになるためにとっても大事なんです。
また、生後4~5ヶ月くらいになると、猫ちゃんは大人に近づき、この時期に交尾をすると妊娠しやすくなります。
もし繁殖を考えていないなら、この頃に去勢や避妊手術を考えたほうがいいかもしれません。
大人猫時代(1歳~7歳)
猫ちゃんも1歳になると、もう立派な大人です。
ここからは、子猫用のエサから成猫用のエサに変えてあげて、食べ過ぎに注意しつつ、適度な運動をして元気いっぱいに過ごしてもらいましょう。
この7歳くらいまでの時期は、猫ちゃんの中でも精神的にも体力的にも一番元気な時期なんですよ。
シニア猫時代(7歳以上)
7歳を過ぎると、猫ちゃんも少しずつお年寄りになってきます。
老化は外見ではなかなかわかりにくいものなので、見た目が元気そうでも、定期的に体調をチェックをしてあげることが大切です。
シニア期に入ったら、食事も成猫用からシニア用に切り替え、おうちの中も猫ちゃんの体の変化に合わせて工夫してあげるといいですね。
たとえば、動きが鈍くなってきたら家の中の段差を減らしてあげるなど、ちょっとした配慮がポイントです。
家猫と野良猫、年齢の差はどれくらい?
「catster.com」という海外の猫についてのサイトによると、家で育つ猫と外で暮らす猫、この2つの寿命には大きな違いがあるんだって。
これって、猫にとっての時間の流れが全然違うってことかもしれませんね。
たとえば、生後2年経つと、猫の年齢は人間でいうと24歳。
これは家猫も野良猫も一緒。
でも、その後の時間が経つにつれて、家猫と野良猫の年齢に差が出てくるんです。
8年たつと家猫は48歳相当なのに、野良猫はなんと72歳相当。
14年経つと、家猫は72歳ですが、野良猫は120歳って、50歳以上も違うんですって!
外で生きる猫は、家で暮らす猫に比べると病気や事故にあうリスクが高いので、それが寿命の違いにつながっているみたい。
でも、この情報、外猫の定義があいまいだし、日本のデータじゃないから、あくまで参考程度に思っておくといいかもしれませんね。
猫のギネス世界記録、最長寿はどのくらい?
ギネス世界記録で、史上最も長生きした猫のタイトルを持っているのは、アメリカのテキサス州オースティンで暮らした「クリーム・パフ」という名前のかわいいメス猫です。
「クリーム・パフ」って、日本語で「シュークリーム」って意味なんですよ。
彼女は1967年8月3日から2005年8月6日まで生き続け、その寿命は38歳と3日。
ギネスによって認定されています。人間で言うと、約170歳も生きたことになります。
日本では、室内で飼われる猫の平均寿命は約16歳、つまり人間で80歳くらい。
映画「猫侍」で有名になった「あなご」も、20歳、人間でいう100歳で亡くなりました。
でも、クリーム・パフの記録を見ると、彼女がどれだけ特別な長寿だったかがわかりますね。
こんなに長生きする猫もいるんですね!
参考:猫の最長寿記録~人間の170歳まで生きた猫|ギネス世界記録
猫の年齢まとめ
猫ちゃんは成長するステージごとに、ほんとにいろいろな変化があるんです。
赤ちゃんの時期は、たくさんの愛情とお世話が必要で、大人になると食事や運動に注意が必要です。
歳を取ると、見た目以上に体のケアが大切になってきます。
家猫と野良猫の寿命にも大きな差があって、外で生きる猫はさまざまなリスクがあることがわかりました。
そして、ギネス記録のクリーム・パフちゃんのように、驚くほど長生きする猫もいるんですね。
猫ちゃん一匹一匹が、それぞれのペースで大切な時間を過ごしているんだなと感じました。